長岡京の規模

長岡京の規模について

長岡京の規模は、京都府向日市、同長岡京市、同大山崎町、京都市南区、同伏見区、同西京区の広範囲に渡る。

その大きさは、東西約4.3km、南北約5.3km、南北九条東西八坊に及ぶものである。

長岡京 規模
(長岡京)

長岡京の大きさ

【東西】 約 4.3 キロメートル
【南北】 約 5.3 キロメートル
【現在の自治体】 京都府向日市、同長岡京市、同大山崎町、京都市南区の一部、同伏見区の一部、同西京区の一部

藤原京(新益京)の大きさ

【東西】 約 2.1 キロメートル
【南北】 約 3.1 キロメートル
【現在の自治体】 奈良県橿原市

藤原京(新益京)の特徴

日本最初の本格的都城として設計造営された。

平城京の大きさ

【東西】 約 4.3 キロメートル
【南北】 約 4.8 キロメートル
【現在の自治体】 奈良市

平城京の特徴

藤原京を約2倍にスケールアップして「北闕型」に改良し造営された。

平安京の大きさ

【東西】 約 4.5 キロメートル
【南北】 約 5.2 キロメートル
【現在の自治体】 京都市

平安京の特徴

長岡京で確立された「内裏政治」スタイルを踏襲し造営された。

いずれの京も復元模型に見られるような京域の隅々まで開発整備され建物や庭園が建設されるようなことが無かったと言う史実には留意する必要がある。復元模型は「架空戦記」のような代物にしか過ぎない。

近年の発掘から

近年の状況

北京極大路の北側に、天皇の庭園施設等を備えた「北苑」の存在が発見され、また九条大路の南側にも条坊の存在が考えられるようになっている。

その一方で、南側の地理的要因(巨椋池、淀川等)から九条大路まで無いと考えられ、加えて、近年の発掘調査から長岡京の北一条大路以北から条坊らしきものが発見される等している。

このため、平城京や平安京のような「北闕型」では無く、むしろ藤原京(新益京)のような周礼に従った皇都の理想とされる設計様式の都城だった可能性が出て来ている。

これらの結果、近年では、長岡京は、京域の南端を北に上げ、その分、宮域の北に広がりを持った十条八坊の大きさの都城として考えられている。

以上のように、まだまだ「京」としての形は、はっきりしていないのが現状である。ただ、いずれにしても、藤原京、平城京、平安京と言った歴代の「京」と比べても遜色の無い規模を誇る「京」であったことだけは確かである。

長岡京 規模(十条八坊)
(長岡京 十条八坊説)